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デジカメから銀塩写真

写真の誕生は約170年前、銀が光に当たると変化する性質を利用して発明されました。
最初は黒白で後に発展をして鮮やかなカラー写真も実現しました。

光で描く

自然界の色彩は青・緑・赤 の3色の光で出来ています。3色の光の組み合わせで人間も色彩を認識しています。

光で描く

光に最もよく反応する銀(ハロゲン化銀)をフィルムや印画紙の表面に使用して、現像することにより、色の元となるカプラーと反応し鮮やかな色彩を描き出すのです。

カラー写真用ペーパー(印画紙)は3色の光にそれぞれ反応する、3つの層から成っていてこの感光層に光が当たると化学変化をして発色します。 これらの色が混ざり合って銀塩写真の鮮やかな色彩が描き出されるのです。

カラー写真用のペーパー(印画紙)層構成

美しい表現力

銀塩写真プリントは重なりあった3つの感光層がそれぞれ発色するため独特の奥行感や深みが表現されます。

インクジェットプリンターなどは紙の表面にカラーインクを吹きつけて画像を描く(印刷)ため、銀塩写真のような表現は難しいのです。

感光層の粒子(デジタルの表現で1ピクセルに相当)の量がはるかに多いためシャープでしかも陰影や微妙な濃淡、色彩の階調が表現できます。
(一説には1mm平方に約1000万の粒子と言われています。)

保存性

印刷ではなく、化学反応で発色しているため保存性に優れたプリントとなります。

いろいろなカメラからプリント

デジタルカメラからもフィルムカメラからも銀塩写真プリントができます。

参考資料 写真材料工業会 発行 「銀写真プリント 何でもBook」