写真用語集
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は行
バーコードシステム
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ISO感度や種類などフィルム情報をカメラや機器の読み込みに利用する方式で、35ミリフィルム、APSフィルムのほかに、新しく120サイズフィルムにも考案(富士フイルム)され、採用された中判カメラが登場してきている。 |
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パースペクティブ
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遠近の距離のへだたりの感じをいう。(遠近感、距離感、空気感) |
パーフォレーション
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35mmフィルムの両側に連続的に空いている穴。カメラのスプロケット(歯車)とかみ合わせてフイルムを送るために空いている。 |
パーマセル
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パーマセルテープの略。白や黒のテープで、剥がしても跡が残らない。 |
ハイアングル
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高いところから下に向けたカメラポジション。俯瞰撮影 |
ハイキー
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白のトーンが多い明るい写真。シャドウは極めてわずかであるが、白いトーンの中にあって非常に画面を引き締める写真。 |
ハイライト
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被写体の画面上での光輝部(明)をいう。 |
バウンス(バウンスライト)
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壁、床、天井に反射屈折させて被写体を照明するライティング。 |
はこ
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室内ロケやスタジオを指す。 |
箱馬 【はこうま】
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長方形で、独特の形状をしたスタジオ用品。主に踏み台に使う。英語ではAppleBoxと呼ぶそう。大きい物は平台と呼ぶ。 |
バストアップ
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胸から上のショット。バストショットと同じ。 |
バック
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撮影の際の背景をバックと呼ぶ。 |
バックライト
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背景光。背景を照明する光線。 |
パトローネ
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フィルムを元詰めした容器。 |
パララックス
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視差。ファインダーで見える範囲と、フィルム上の実際の画面との違い。レンジファインダーカメラでおこる(コンパクトカメラ、写ルンです等も)。一眼レフカメラでは視差はありません。 |
バランス
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写真の構成で、明暗の対比、色彩の対比、主題と副題、バックの配置などがよく調和して画面の釣り合いが取れていることをバランスがよいという。 |
バルブ
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シャッター機構のひとつ。シャッター速度をBにセットすると、シャッターを押している間中シャッターが開いた状態になる。花火撮影など、長時間露出のときに効果的。 |
ハレーション
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強い光がフィルムを通り、裏面で反射して2回乳剤を感光させる現象。 |
ハレ切り 【はれぎり】
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ハレーション切りの略。手で遮ったり、黒い下敷きなどをレンズに近づけることが多い。 |
ハロ
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レンズの残存収差により、焦点の周りに、薄い光のボケが重なっている状態。(収差フレアー) |
パワーオフ時間 【ぱわーおふじかん】
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液晶モニターが自動的に消灯するまでの時間や半押しタイマーがオフになるまでの時間のこと。 |
パン
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手持ちや三脚の上で、カメラを水平方向に動かすこと。その向き。ビデオカメラマンはパンが上手。 |
半押し 【はんおし】
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カメラのシャッターボタンを完全に押し切らず、半分ほど押すこと。AF(オートフォーカス)カメラのシャッターボタンは、押す動作が2段階になっていて、その1段目をいう。半押しでAF(オートフォーカス)が作動してピントが合い、次の2段目を押すことでシャッターが切れる。半押しでフォーカスロックをかけ、ピントを押さえてから写す。 |
半絞り 【はんしぼり】
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レンズの絞りはf/2・2.8・4・5.6・8・11・16・22と、明るさの変化が2:1の割合の順列で目盛りが並んでいて、この1目盛りの中間に相当する目盛り分を通称で半絞りという。露光の調節で半絞り絞るとか、半絞り開けるという。 |
反射光 【はんしゃこう】
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直射光が周囲の物体面で反射して被写体に当たる場合の光。(間接光) |
反射光式露出計 【はんしゃこうしきろしゅつけい】
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光が被写体に当たって反射した明るさを測光する露出計のこと。被写体の反射率に応じた露出補正を行わないと、適正露出にならない。一眼レフのTTL露出計はこの方式である。 |
反射式望遠レンズ 【はんしゃしきぼうえんれんず】
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2枚の反射鏡で光束を往復させるために、1枚の反射鏡でできている通常の望遠レンズよりも全長が短い望遠レンズのこと。軽くて扱いやすい。 |
パンフォーカス
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近景から遠景まで、奥行きのある画面全体がシャープに写っていること。被写界震度が極めて深い写真。 |
ピーカン
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快晴で直射日光が際立っている状態、天気。 |
光 【ひかり】
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光は、X線、紫外線、赤外線、ラジオ電波、などと同じ電磁波放射の一種で波のような性質を持つと同時に粒子(光子)の集合体でなるといわれている。 |
光の三原色 【ひかりのさんげんしょく】
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青、緑、赤の三色のこと。この三色を適当な割合で混合すると、あらゆる色を作り出すことができる。 |
引き 【ひき】
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寄りの反対で、被写体から離れて撮影すること。被写体の周囲の状況を含めて撮影する。 |
被写界深度 【ひしゃかいしんど】
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ピントを合わせた被写体の前後で、肉眼でピントが合っている写る範囲。 |
被写体 【ひしゃたい】
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主題となる対象はもちろん、背景など、撮影されるすべての対象物をいう。 |
被写体ぶれ 【ひしゃたいぶれ】
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シャッターの開いている間に被写体が動いてしまったときのブレ。動きを表現する際にあえて利用する事が有り、必ずしも失敗写真とは限らない。 |
ヒストグラム
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カメラ用語で言うヒストグラムとは、画像の明るさ(輝度)の分布を表すグラフのこと。 |
ひな壇 【ひなだん】
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集合写真を撮る際に使用する、並んでもらうための台。段数はさまざま。比較的高価で場所をとるので、使用する際だけレンタルを検討しても。 |
評価測光 【ひょうかそっこう】
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マルチパターン。あらかじめ決めているあるいくつかの画面測光方式を被写体条件に合わせてカメラが選択し最良と考える測光をする方式。 |
標準レンズ 【ひょうじゅんれんず】
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焦点距離が写真画面の対角線とほぼ等しいレンズのこと。一般的に50ミリ前後のレンズをさす。画角が約50度で人間の視角と同じくらいなので、自然な撮影描写に向く。 |
ピン
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ピントの略。ピンぼけ、ピン抜けなど。 |
ピント
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レンズが焦点を結ぶ位置のこと。被写体にピントが合っている場合、像が最も鮮明になる。被写体より手前にピントが合ってしまうことを前ビン、うしろだと後ピンという。 |
ピント合わせ 【ぴんとあわせ】
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撮影で被写体に焦点(ピント)を合わせてシャープに写すこと。AF(オートフォーカス)カメラではカメラが自動的に合わせてくれるが、接写とか込み入った被写体ではオートを外し、MF(マニュアルフォーカス)に切り替えて手動で合わせるほうが確実で早いこともある。 |
ピントの深さ 【ぴんとのふかさ】
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レンズの絞りには被写界深度というピントの深さを調節する機能がある。奥行きのある被写体・深さのある被写体には、これを活用し、開放絞りで背景をぼかしたり、絞り込んで前も後ろもピントを合わせたりすることができる。 |
ファインダー
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撮影者が、画像に写る範囲やピントの状況を確認するための覗き窓のこと。 |
ファインダースクリーン
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一眼レフカメラ内のミラーとペンタプリズム (ペンタミラー) の間にあるパーツのこと。レンズを通した映像は、ミラーで上方のファインダースクリーンに写される。ファインダースクリーンに写された映像は、ピントが合っている部分はくっきり見え、ピントが合っていない部分はぼけて見える。撮影者は、ファインダースクリーンを通した映像をファインダー接眼窓から見ることになる。 |
フィルター
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レンズの前に付け、レンズを通る有害光線をカットしたり、色のバランスを変えて作画上の効果を上げるために僖つガラスやプラスチック製のシート。偏光(PL)フィルター、紫外線カント(UV)フィルターほか、いろいろな効果を持つフィルタがあるが、レンズを保護する目的で使われる場合もある。 |
フィルター倍数 【ふぃるたーばいすう】
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フィルターを使うことでおこる露出低下の度合い。一眼レフなどのTTL測光カメラの場合は影響しないので無視して構わない。 |
フィルライト
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ライティングの中で、メインライトを補助するライト。 |
フォーカスロック
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オートフォーカスによって決定されたピントを固定すること。 |
フォーカスロック撮影 【ふぉーかすろっくさつえい】
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撮影範囲の特定の部分でピントを合わせて、そのままピントを変えずに(フォーカスロックをしながら)構図を変えて撮影する方法。 |
フォーカルプレーンシャッタ
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シャッターの種類のひとつで、フィルム面の直前にある。シャッターを押すとまず先幕が走り、そのあと後幕が閉じる仕組みになっている。シャッター速度はこの時間を制御したもの。一眼レフカメラに使われている。 |
フォーマット
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カメラがフィルムに写し取る画面の寸法。画面サイズ。各カメラの規格フォーマットは、APS判が16.7×30.2mm、35ミリ判が24×36mm、645判が41.5×56mm、67判が56×69mm、68判が56×76mm、69判が56×82.6mm。 |
フォトレタッチ
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画像編集ソフトを使って画像の濃度やコントラストを調整する作業のこと。過度のレタッチはかえって写真の質を悪くするので注意が必要。(≒レタッチ) |
フォルム
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形態、姿態をいう。 |
フットライト
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脚光線。被写体を下のほうから照明する光線。奇異な感じを与える。 |
部分測光 【ぶぶんそっこう】
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スポット測光よりも少し広い範囲を測光する方式。 |
フラッシュモード
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フラッシュを使うことで、暗い場所でも被写体のブレを防ぎ、もし逆光でも被写体を明るく撮影できます。 |
フリッカー現象 【ふりっかーげんしょう】
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蛍光灯を光源とするときに発生する、色や明るさの変化。 蛍光灯は家庭用電源の周波数に大きく関係し、東日本では1秒間に100回、西日本では1秒間に120回点滅をしています。 |
振る 【ふる】
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動かす。カメラを振る→カメラを動かす。 |
ブレ
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シャッターが開いてる間にカメラや被写体が動き画像がずれた状態。 |
フレーミング
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ファインダーをのぞいて、画面構成と撮影範囲を決めること。 |
プレーンライト
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被写体の前方斜め上からの光線。スタジオ照明の基本型。適度の陰影の出る無難なライティングである。 |
フレアー
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レンズ内部で反射した光が、画面の一部又は前面にかぶり、むらを生ずる事を総称してフレアーという。 |
プレビュー機能 【ぷれびゅーきのう】
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被写界深度を確認できる機構のこと。一眼レフではファインダーを覗くと、開放絞りでの画像しか見ることができない。しかし、プレビュー機能を使うとそのとき訓堅疋している絞り値での被写界深度やボケ具合を確認することができる。 |
ブローニー(2B)フィルム
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120と220サイズフィルムの通称。120サイズでは、6×9センチ判(ブローニー判)で8枚撮り、6×8センチ判で9枚撮り、6×7センチ判で10枚撮り、6×6センチ判で12枚撮り、6×4.5センチ判で16枚撮り。220サイズではその2倍撮れる。 |
ブロアー
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カメラやレンズのホコリを吹き飛ばすための用具。または大きなドライヤーのような形状で、撮影の際風を起こすための器具。 |
プログラム
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絞りとシャッターをカメラが自動的にセットするモード。 |
プログラムシャッター(P)
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AE(オートエキスポージャー:自動露光)のモードの一つ。シャッター速度も絞りの大きさも、カメラのオートにまかせるAEのモードで、全自動で写す時にセットして使う。カメラブレとピンボケを最小限にするよう配慮したプログラムで組まれている。 |
プログラム線図 【ぷろぐらむせんず】
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カメラが自動的にセットするシャッタースピードと絞り値との組み合わせを示した図のこと。 |
プロスト
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プロフェッショナルストラップ。一般に市販はされていないプロご用達のストラップ。各メーカーが自社で認めたプロ相当のユーザーに配布している。レア物なのでオークションでは高値で取引されている。 |
フロントライト
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正面光。被写体正面から照明する光線。 |
分割測光 【ぶんかつそっこう】
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画面を分割して測光し、明暗の強い被写体でも正確に測光する方式。 |
平均測光 【へいきんそっこう】
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撮影画面全体の平均した明るさを測光する方式。 |
ベタ光線 【べたこうせん】
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平面光線。被写体正面からの光線は、全体を一様に明るく照明するが、影が少なく立体感を失う。べたこう。 |
偏光フィルター 【へんこうふぃるたー】
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一般にPLフィルターと呼ばれることの方が多い。被写体の光の反射を調節(除去)するためにレンズ前で使用するフィルター。風景撮影などで、空を鮮やかで濃い青にしたり、水面の反射を除去すること等ができる。オートフォーカスカメラにはC-PL(円偏光)が適しています。 |
ペンタプリズム
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一眼レフカメラの上部中央に組み込まれた5角柱形のガラス製の部品の名称。レンズを通った光(画像)はシャッター幕の手前に配置されたミラーで反射して、その上部に配置されたペンタプリズムのなかを反射して通り、反転した像が正像になる。 |
ポージング
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ポーズを取ること。モデルさんに取ってもらうため、カメラマンやディレクターがポージングの指示をすることもある。 |
ポートレート
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いろいろな人物写真の中で、肖像撮影の写真をいう。35ミリカメラでは80~100mmくらいの長焦点レンズで撮ると自然に写る。真正面からでなく半身の構えで顔は正面寄りで撮るのが常道。本格的には写真館の大型カメラで写したい。 |
望遠レンズ 【ぼうえんれんず】
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焦点距離が長く、画角が狭くなるので、遠くの被写体を大きくとらえることができるレンズのこと。一般的に80ミリ以上のレンズをさす。被写体に近づけない場合に有効。 |
ボケ味 【ぼけあじ】
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同じボケでもレンズや絞りによってボケ方が違っていること。レンズの各収差によって出方が変わってくる。カールツァイスのプラナーがボケ味が自然で有名。 |
ぼける
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ピントが合っていないために画像がぼやっとしてシャープでないこと。 |
ポジ
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ポジフィルム、透明陽画。リバーサルフィルム、スライド。 |
補色 【ほしょく】
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二つの色を混ぜ合わせると無彩色になるような相互関係を、お互いに補色であるという。 例)青とイエロー、緑とマゼンダ、赤とシアン |
補助光 【ほじょこう】
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直射日光など強い一方光線の照明のもとで、陰になる部分の明るさの落ち込みが大きくなり、仕上がりの調子が硬くなってしまう。そこで別に用意した照明を入れて明るさを補うこと。フラッシュ発光・レフ板・ライトなどを使う。 |