写真用語集

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か行

カートリッジ
フィルムが巻き込まれた容器をいう。35ミリフィルムではパトローネということが多いがカートリッジということもある。新システムのAPSのフィルムではAPSカートリッジという。
回拆現象 【かいせきげんしょう】
光は障害物の後ろ側に、わずかに回り込む傾向(性質)があり小絞り(絞込む)のときに絞りのフチで回り込み、解像力を低下させる現象。 一般的に絞り込むほどシャープになると思っている人が多いのですが絞りすぎると逆にあまりよくない。
解像力 【かいぞうりょく】
レンズや感光材料の描写能力を示す値のこと。 一般には、1ミリの中に何本の縞が判断できるかの限界を解像力何本と表示する。
階調 【かいちょう】
グラデーション。最暗部(黒)からハーフトーン(灰色)さらに最明部(白)までの微妙な調子をいう。
ガイドナンバー
GN。閃光光源の実用的な光量を示す露出係数。GN=距離x絞り
開放 【かいほう】
レンズの絞りを最も開いた状態。レンズによって開放絞り値は異なる。開放の反対を絞り込むという。
開放絞り 【かいほうしぼり】
レンズの絞りを全開した状態をいう。レンズにはその明るさがF2.8とかF3.5とかに表示されていて、そのレンズの絞りを絞り込まずに撮ること。ピントがもっとも浅くしか合わないので、背景をやわらかくぼかす撮り方に効果がある。
開放測光 【かいほうそっこう】
レンズの絞りを開放のままで、使用絞り値に絞り込んだときの露出が測光できる方式
画角 【がかく】
レンズが捕らえる被写体の範囲をレンズの中心から見た角度であらわしたもの。画面に写り込む範囲
画質 【がしつ】
画像の良否を判断する場合、解像力ばかりでなく、ハロやフレア、色収差、コマ収差など残存した収差から画面の質をいうときに使う。
過焦点距離 【かしょうてんきょり】
被写界深度の後端が、無限遠にかかる一番近い距離のこと。
画素数 【がそすう】
デジタルカメラでフィルムの役割をする撮像素子がどれくらいの数の画素で構成されているかを表す値
かぶり
フィルムや印画紙の感光させない部分にも光が入り感光してしまうこと
カポック
発泡スチロール製の反射板。屏風のような二つ折りや、表が白、裏が黒が多い。白面をレフ代わりに反射させたり、逆に反射させないために黒面を使用する。大きいが軽くて移動しやすいので、スタジオではパーテーションのように簡単な目隠しにも使われる。
カメラアングル
カメラを被写体にどう向けて写すか、という時に使うテクニックの用語。水平のアングルは平凡でインパクトは弱いが、被写体を背景と重ねながらアングルを工夫し、もっとも効果的なアングルを探して決めることがポイント。
カメラの電池 【かめらのでんち】
小型カメラはストロボも含めて、多くが作動用の電源として電池を使用している。ストロボは1.5Vの単3型アルカリ電池を使うが、カメラは小型で長寿命のリチウム電池(3VのCR2、CR123A、6VのCRP2、2CR5など)が多く使われている。
カメラぶれ
カメラ保持やシャッターの押し方が悪いためにおこるぶれ。 シャッタースピードが遅いほど、カメラが小型軽量なものほどおこりやすい。
カメラポジション
被写体に対するカメラの位置。
カメラワーク
写真作画上の全ての撮影技術、処理技術、写真家の制作活動をいう。
画面構成 【がめんこうせい】
写真画面に写し込まれるいろいろな被写体やの並びや重なり具合等の位置関係を語る際に使う用語。主役となる被写体だけでなく脇役や背景にも気を配り、画面の四隅まで考えて撮ることがポイント。
画面サイズ 【がめんさいず】
カメラがフィルムに写し取る画面の寸法。フォーマットともいう。各カメラの規格寸法は、APS判が16.7×30.2mm、35ミリ判が24×36mm、645判が41.5×56mm、67判が56×69mm、68判が56×76mm、69判が56×82.6mm。
カラー写真 【からーしゃしん】
モノクロ(白黒)写真に対して、原板がカラーのネガやポジ、データ等を下にプリントまたは印刷された写真。
カラースライド
カラーリバーサルフィルムで撮影し、フレームにマウント仕上げされる透明ポジの写真で、スライド映写機にかけて映写して楽しむ。リバーサル特有のシャープで鮮明なこくのあるカラー写真を鑑賞することができる。
カラーネガ
プリント用の一般的なカラーフィルム。被写体のベースに茶褐色で明暗や色彩が反転された原板が仕上がる。このネガ元に焼付けると、普通のカラープリントに仕上げられる。露光の寛容度(ラチュード)が広くて使いやすいことで一般に普及。
カラーバランス
カラープリントやカラースライドなどの発色のバランスのこと。
カラープリント
原板がカラーのネガやデータから、カラーペーパーに焼き付けた写真。モノクロプリントに対して使う。
カラーリバーサル
カラースライド用のカラーフィルム。カラーネガとは対照的に被写体の明暗や色彩がそのまま鮮やかに再現された透明なポジが仕上がる。OHPで映写して利用するほかにダイレクトにプリントも可能。露光の寛容度(ラチュード)が狭く、色補正が必要なケースが増えるので、中・上級者向きと言える。
感度 【かんど】
撮影する被写体の明るさを感じるスピードを感度という。
キーライト
作画上でのポイントとなる光線。
輝度 【きど】
被写体の持つ明るさのこと。明るい被写体を高輝度、暗い被写体を低輝度という。
記念写真 【きねんしゃしん】
誕生、入園、入学、卒業、旅行、デート、成人式、結婚などなど、記念や思い出を写真で残したいと思って撮る(撮ってもらう)写真。
逆光 【ぎゃっこう】
被写体の背後からカメラに向かって照らす状態の照明条件。人物撮影でそのままオートで撮ると、人は影のように写ってしまうが補正をかけるかフラッシュを発光させることで回避する。上手に利用すれば透過光の美しさをとらえたり、シルエットにしたりする事が出来る。
逆光補正 【ぎゃっこうほせい】
逆光条件の時に+の露光補正をかけること。逆光のもとでの被写体はカメラのAEのままでは露光アンダーになり、影のように暗くなることがある。これを明るく写したい時には、+1.5EVほどの露光補正をかけると改善できる。
キャッチライト
人物撮影で目にライトが写り込み、表情を生き生きとさせるライト。
魚眼レンズ 【ぎょがんれんず】
樽のようなかたちに湾曲した描写をし、画面周辺が丸く歪んで写るレンズのこと。フィッシュアイレンズともいう。
距離基準マーク 【きょりきじゅんまーく】
カメラ内の撮像素子の位置を示すマークのこと。一眼レフカメラの撮影距離とは、被写体から距離基準マークまでの距離のことを表す。
記録可能コマ数 【きろくかのうこますう】
1枚のメモリーカードに記録できる画像の数のこと。画質モードと画像サイズの組み合わせによって、記録可能コマ数は増減する。
近距離補正マーク 【きんきょりほせいまーく】
コンパクトカメラのようなレンジファインダー式カメラで近接撮影した際に発しするパララックス(ファインダーの視界と写真の写りとがずれこと)を修正するためにファインダーの中にマークを表示したもの。マークに合わせて写せば頭切れなどの失敗を防ぐことができる。
近景 【きんけい】
近くの景色のこと。
銀写真プリント 【ぎんしゃしんぷりんと】
『銀写真プリント』とは、写真用紙の上に、銀を含む化学薬品をゼラチンに溶かして塗布したものであり、ネガフィルムなどを通して露光し、現像処理して得られる写真プリントのことです。 フィルム・デジカメ画像を写真店に依頼してプリントする、従来からの『写真(銀塩方式)』プリントを示す呼称です。
空撮 【くうさつ】
航空撮影の略で、主にヘリコプター、ドローンでの撮影。
組写真 【くみしゃしん】
2枚以上の写真をテーマに添って組み合わせて表現する写真。時代経過。喜怒哀楽。ストーリー性等を表現したいときに有効。
クローズアップ
被写体に近づき、大きく写すこと。撮影アクセサリーにはクローズアップレンズ(接写用補助レンズ)があり、号数が上がるほど接写倍率も上がる。花や昆虫の写真などに用いられる。
クロスフィルター
特殊効果を生み出すレンズ用フィルターの一種。格子状の溝が刻まれたフィルターで、レンズ前面に装着することで被写体のハイライト部が十字に表現される。
黒つぶれ 【くろつぶれ】
画像の中で、暗すぎて真っ黒になっている部分のこと。
クロマキー
合成の切り抜きのため、ブルーやグリーンの背景で撮影すること。
月例 【げつれい】
カメラ雑誌が毎月募集し掲載しているフォトコンテストのページ。いくつかの部門に分かれているので、内容や目的に合った部門に応募すると良い。毎月の応募でなくとも年間を通して挑戦し、入選の機会を狙いたい。
ケラレ
レンズにかかる障害物により画面の一部が影ってしまったり、画面の隅に何かの影が写ってしまう現象のこと。フードやフィルター枠などが原因になりやすい。 動詞的に使用されることもある。 例:この写真、構図はいいんだけど残念ながらケラレちゃっててね。
ケラレる
フィルターの枠など、画面の隅に何かの影が写ってしまうこと。
現像 【げんぞう】
感光したフィルムや印画紙内の潜像を可視像にするための処理。暗室処理。 デジタルカメラ撮影の場合は、RAWデータからJPEGやTIFF画像へ変換処理のこと。
現像液 【げんぞうえき】
感光したフィルムや印画紙内の潜像を可視像にするための処理液。現像主液、停止液、定着液、水洗液などを工程により順番に使用する。
ゴーストイメージ(ゴースト)
フレアの一種で、レンズ内部で反射した光が、絞りの形で表れるぼけ。ゴーストとも呼ばれる。
光学ズーム 【こうがくずーむ】
光学ズームとは、レンズの一部を動かす事により、拡大率を光学的に変えるレンズの事。ズームレンズを使ったズーム(拡大)の方式。 デジタルの世界になってからは、画像をデジタル的にズーム(拡大)するデジタルズームと言う機構もカメラに搭載され始めた。
光学ファインダー 【こうがくふぁいんだー】
撮影者が、画像に写る範囲やピントの状況を確認するための覗き窓がファインダー。 液晶モニターも一種のファインダーだが、そうした電子装置を使わずにレンズ、プリズム、ミラーなどの光学部品だけで構成されたものを光学ファインダーという。
広角レンズ 【こうかくれんず】
広い画角を持つレンズ。一般的な目安としては60度以上の画角を持つレンズ。焦点距離は短くなるが遠近感が強調される。被写界深度は深くなる。
高感度フィルム 【こうかんどふぃるむ】
ISO感度で400~800のフィルム。暗い場所での撮影ができるように感度を高めたフィルム。感度が高くなるほど粒子は粗くなるが、最近はメーカーの努力によって、十分な細粒子がと色再現を実現しているので常用フィルムとして広く利用されている。ISO感度1600以上になると超高感度フィルムと呼ばれ、粒子の粗さが目立ってくる。
構図 【こうず】
点、線、明暗、色などを最も効果的に配置して画面を作り上げる作画上の表現テクニックの基礎を構図という。
高速シャッター 【こうそくしゃったー】
写真の多くは一瞬を写し込むものであるが、とくに短い時間だけを写すこと。一般に1/250秒や1/500秒辺りをいうが、最近は1/1000秒から1/2000秒、1/4000秒といった超高速も使えるようになっている。レースやスポーツなど、動きの早い被写体をぶれていない写真したい時や、カメラぶれを起こしやすい望遠レンズで撮るときなどに利用する。
硬調 【こうちょう】
光が強く影も出て陰影が強い描写の写真のことで、風景撮影や建物の撮影に適しています。 (⇔軟調
固定焦点 【こていしょうてん】
近距離から遠距離まで実用上シャープな像を結ぶようにしたもの。 写ルンですなど。
コンタクトプリント
通称:べた焼き。印画紙にネガを密着させて露光した、ネガと等倍のプリント(写真)。セレクト用に利用される事が多い。
コンティニュアスAF 【こんてぃにゅあすえーえふ】
動いている被写体を連続的に測距して、シャッターを押す瞬間に測距を止めるAF方式のこと。
コントラスト
対照、対比。特に、明暗や色彩の調子の対比についていう。
コンパクトカメラ
軽量小型に設計されたカメラの通称。簡便さが特徴で、記録用から旅行用として常時携行できるタイプのカメラ。レンズ交換まではできないが、ズームレンズ搭載は珍しくなく、スナップ撮影用に必要な機能は十分備えているものが多い。
コンポジ
モデルのプロフィール用写真のこと。本来は1枚の紙に複数の写真を合成したもの。
コンポジット撮影 【こんぽじっとさつえい】
比較明合成のこと。